葬儀の費用明瞭化が進む過程で故人に戒名につける際の値段を気にする遺族が徐々に増えてきたようです

古の習わしに簡略化を持ち込んだネット社会

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経済活動が今日ほど活発でなく、また、様々な携帯端末の普及するネット社会が始まる以前は全国各地で生活様式や冠婚葬祭の行事に昔から続いてきた習わしが根付いたままでした。ところが、ネット社会となり、洪水のように押し寄せる大量の情報に追いかけられる生活になり始めると生活の隅々まで自己流のライフスタイルを取り入れる人が増えてきました。自己流のライフタイルは経済的な合理性を前面に出して昔から続いてきた習わしに簡素化、簡略化という新風を吹き込んできたわけです。冠婚葬祭の中でも昔から続いてきた葬儀のやり方、中でもお布施の値段に大きな変化の表れてきたことも特色になっているようです。当時、葬儀にかかる費用会計の不透明さがしきりに話題になり、葬儀社がこぞって戒名を頂く際の値段の明瞭化や値段の引き下げ指向を図りつつあったわけです。葬儀社がこうした費用全体の透明性を打ち出す過程で親族一同から友人、知人まで大人数が参列する一般葬がすっかり減少したことが大きな変化となりました。もちろん、その背景には家族数の減少や親族間の付き合いの希薄化等、社会の抱える構造変化があると指摘する人もいます。

お布施も日常生活の買い物と同様の意識

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こうした構造変化の影響を受けて小規模な家族葬が多くなってきました。また、その他に通夜と告別式をまとめた一日葬や直葬が増えつつあるようです。このように簡略化された葬儀スタイルで葬儀を行う人達の中には亡くなった人に戒名も要らないだろうと考える遺族が徐々に増えてきました。家族や親族との付き合いの希薄化がもたらした変化と捉えられています。昔から行われてきた葬儀では費用がかかっても亡くなった人に戒名をつけることが当たり前と考えられていました。生前、使用されていた俗名に対して亡くなった後で現世と縁切りする意味で与えられるのが戒名ですからこれなしではあの世で腰を落ち着けていられないとされています。しかしながら、昨今、遺された遺族には故人に戒名をつける必要性に対する意識が薄れてきたと言えるようです。故人のあの世におけることに思いを巡らしていられないというわけです。遺された遺族が自分たちの生活に余裕がなくなって、葬儀に費用をかけていられないと考えるのも今どきの考え方でしょう。やはり、戒名をつけてもらった時の値段が数万円から100万円くらいだと言われてきたわけです。これがお布施の相場だと聞いてもその値段の違いがどこから来るのか、よく理解できないということです。従って、お坊さんに言われた通りの金額を支払うことの意義に疑問を感じる人が増えているということです。生活に余裕がなくなれば日常の買いものと同じように安ければ安いほど良いと考えてしまうようです。

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